中学受験メモ+α 初心者さんいらっしゃい

中学受験についてメモ程度に書いていきます 才能のないタイプの変人です 中受初心者さんいらっしゃい

中学受験大手塾について

こんばんは、ポンコツ父です。
中田ヤスタカさんCAPSULE、BGMに書いています。
書いたら寝ます。前回の記事の続きです。


中学受験の大手塾は素晴らしい実績です。
ノウハウや各世代の名物講師に、授業の組み立て、志望校対策、模試、
保護者対応、嫌味でなく本当に凄いと思います。


でもね、中学受験始めるぞ、よーし集団塾行くぞ、よし一番近所は
サピックスだ、実績素晴らしいサピックスに決定。入塾テストもばっちし。
息子よ娘よ、とりあえずαクラス目指して頑張ちゃってください。
いってらっしゃーい。


はい、間違っていません。何も間違っていませんが一つだけ親御さんが認識
してください。その認識を持たず集団塾に通わせると子供がよっぽど優れて
いない限り、親子で大変なことが待っています。今さらですが、どうしても
ここ抑えておきましょう。結論言います。


「中学受験の大手進学塾は御三家中心に授業が進められていく」


ずばりこれです。中学受験はお金がかかると同じぐらい大切なことです。


もちろん学力でクラス分けされますので、下のクラスにいくほど基礎を
中心に授業が組まれ、下のクラス子向けの課題が渡されます。暗記項目も
最低限になっていきます。


でもまず使っているテキストが段階を踏んでいくとはいえ、総て登りきれば
御三家に繋がっていくというテキストであり、カリキュラムなんです。
少なくとも模試に関して言えば、六年後半の四谷大塚主催の合不合テストで
さえ、御三家の人たちを中心に据えた問題構成です。一度も受けませんでしたが、
サピックスオープンなるものはそれより遥かに難度が高いと噂で聞いております。


サピックスのαクラスに自然に定着できる子っていうのは、まず相当頭いい子です。
高校入学のスポーツ特待で言えば、それなりの強豪校でも地方に行くことを
厭わなければ、どこかはひっかかるというイメージでいいと思います。
さらにαクラス上位常時組というのは、安易な例えですけれど、大阪桐蔭や履正社
などの甲子園常連組の上位校からラブコールが送られている状態の子たちです。


わかりづらかったら申し訳ない。さらに恐ろしいことを言うと
そのα上位常時組でも桜陰、麻布、開成は問題によっては落ちることがまああるよね、
ということなんです。でも、考えればこれは甲子園常連上位校に期待されて入った
けれど、レギュラーになれなかったということも多々あるので、同じっちゃあ同じ
ですね。


そうどんなに鍛えても、落ちる時があるっていうことなんです。
だからなるべく落ちる可能性を限りなく低くするために、大手塾は鍛えに鍛えるん
です。その余波が下の方のクラスにも何等かの形で影響し、課題の全体観が掴めて
いないと、やったはいいけれどコレ何?いつ使うの?とりあえず覚えたけどさ、、
いや、やれねーよ、いみわかんねーよ、何だよコレ、むず過ぎる、、、と親子で
路頭に迷うことになるんです。


それがやっかいなのが、大手塾の先生はコレお宅は使わないのでいりません、
カットしまーすってあんまり細やかに指示出してくれないんですよね。
逆もしかりで、これは上のクラスの子たちでも苦戦していますから、まずは基礎
だけって言って、本番中堅校でがっつり出るとかもあるあるなんです。
「いるじゃねーか、バカヤロー、家の子わかんねーまんまだよ」


この状態を恐れて、というかこの状態に成りかかったところでパニックになり、
プロ家庭教師や個別塾にダブル塾状態になるというわけです。
というかなるのが普通です。


集団塾だけでα上位常連組は案外いるだろうけれど、α安定組になると結構
減る気がします。みんな何かしら補強を入れている気がします。
ましてαに届かない、定着しない組ならば、すでに大手塾のプログラムに
消化不良を起こしているので、補強を入れない限り浮上の可能性は極めて
低いです。


以上がポンコツ父の認識、感想なんですけれど、そこまで間違っていないかなー
と思っています。子供の頃と親になってからの、個人の体験談を踏まえています。


さらにダメ押しで、早稲田アカデミーのNN志望校<なにがなんでも>という
クラスがあります。家は始める前に戦略的撤退を選びました。塾ごと撤退です。
ポンコツ父、逃げるの上手いんです。このNN、まず入るために模試結果等で
受講資格可不可基準があり、NNの中でもクラス分けされます。


一番上のクラスは志望校に入れる可能性は中々です。
でも、NNに入るのがやっとでNNのクラス下位キープだと、かなり厳しい
合格率が毎年でているとネットで囁かれています。クラスが20~30人だと
して、その合格率をおよその数字でいいので掛け算してみてください。
そして全体数からその数字を引くと。それだけの子がおよそ毎年受からないという
ことなんです。もちろんさぼったことも含めて、数年真剣に鍛えられた子たちが
です。当たり前の話なんですけれど、サピックスαクラスにいる子たちが、
ほぼ総て御三家にはいけないんだから同じ現象ですよね。


「サピックスα常連組が御三家への最低条件」だと、結論を感想づけるのは
数字がものすごく適当なポンコツ父でも、自分の時にそういうことを
体験体感したからなんです。


お話を戻します。御三家を目指していなくても、
集団塾のプログラムに乗るということは、この余波をもろに浴びるということ
なんです。体に悪そうでしょう? というか普通にがんばっている普通の子には毒
です。刃牙の薬効拳毒手じゃないけれど、この余波、毒を何等かの形で転じさせれば、
問題によっては御三家に届いたり、それに準ずる四谷でいう偏差値64以上の学校に
かなり高い可能性で受かるようになります。これをポンコツ父は革命が起きたと
表現します。どの子にも革命は起きません、稀です。別の言い方をすれば、
「逆転合格」という奴になるのかな。たいていは起こらないし、毒に当り治療を
しなければ野垂れます。みんなに起こらない稀なケースだから「逆転合格」なわけ
です。


今日はこれぐらいにしましょうか。以上がポンコツ父の大手塾に関する感想です。
適当過ぎて、塾やプロの人たちがあまり述べない表現です。だって刃牙とか例に
出されたら、みんなやめちゃうでしょう? お母さんたち置いてけぼり過ぎるし。
ポンコツ父がそうなんですけれど、数字出されて畏まった外向きの説明されても、
あんまり理解できないんですよね。皆さんはポンコツ父より優秀だと思います。
ちょっとこんな認識もあるんだなと、頭の片隅に入れる方は入れて、いつでも
捨てられる状態で正規の説明を受けて、我が子にフィードバックしてあげてください。


あ、もう一つだけ別枠で多分取り扱うけれど、
大手塾の先生が問題解説で使う
「この問題は簡単です。落としたくない問題です。」
これねぇ大抵、御三家基準。例えばね、「慶應中等部の算数はいくらか易しいので
基礎固めすれば通用します。」日本語は省略できる便利な言葉です。
ポンコツ父的に訳します。


「慶應中等部の算数は麻布や市川に比べれば比較的解きやすいです。
が、基礎を踏まえただけでは厳しい、普通に難しい問題です。最低限、
基礎の根本理解が必要です。基礎問題がただ解けるだけでは厳しいです。」


これが普通に受験を頑張っている子たち、親御さんへの模範解答でいいと思います。
十分難しいです。中学受験の基礎は算数に限らず、十分難しいです。


基礎=スライムではなく 基礎=バイオハザードの犬をナイフだけで倒す縛りプレイ
ぐらいの認識で間違いないと思います。


何度も繰り返します。基礎がめちゃめちゃ難しいんです。
出来ないからって落ち込んだり、意味なく叱ったりはする必要ありません。
ただし、六年の9月まででいいです。出来ないままでは厳しすぎる戦いに
なってしまうので、基礎だけは理解させてあげてください。


算数で言えば四谷の予習シリーズの例題及び、応用問題以外のところです。
人によっては例題だけになってもしょうがないです。御三家行くにしても、
偏差値62以下の学校が第一志望になるとしても絶対必要なところなんで、
そこだけは適当にやったり、ごまかしたりすることは避けた方がいいです。


出来ないのは塾が悪いのでも、お子さんが悪いのでもなく、
出来ないぐらいが普通、出来る子が凄い、出来過ぎた子から御三家に合格
できる可能性があがるよという話なだけなんです。


少しでも伝われば幸いです。
こんな読みづらい適当なもの、読んで下さってありがとうございます。
質問などあれば、コメントでお気軽にどうぞ。
ポンコツ父、喜びます。


「中学受験の基礎は出来なくて普通、でも出来ないままはダメ絶対。」
大切なことなんで、きっとまた言います。お休みなさい。